○●。病院の専門用語 ①。●○
病院の専門用語をわかりやすく書きました

1.イレウス  ileus

[関連] 腸閉塞(ちょうへいそく) 腸捻転(ちょうねんてん)

腸閉塞(へいそく)
腸の通過障害

 「腸の一部が詰まって,食べたものやガスが通らなくなっている状態です」


2.エビデンス  evidence

[関連] EBM(イービーエム)

証拠
この治療法がよいといえる証拠

 「この治療法がよいといえる証拠です。
薬や治療方法,検査方法など,医療の内容全般について,
それがよいと判断できる証拠のことです」


3.寛解(かんかい)

(類型A)日常語で言い換える

[関連] 治癒(ちゆ) 増悪(ぞうあく)

症状が落ち着いて安定した状態

 「症状が一時的に軽くなったり,消えたりした状態です。
このまま治る可能性もあります。場合によっては再発するかもしれません」


4.誤嚥(ごえん)

日常語で言い換える

[複合] 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
[関連] 嚥下(えんげ)

食物などが気管に入ってしまうこと

 「食べたり飲んだりしようとしたときに,飲食物が食道ではなく気管に入ってしまうことです」


5.重篤(じゅうとく)

[関連] 減弱(げんじゃく) 頻回(ひんかい)

病状が非常に重いこと


6.浸潤(しんじゅん) ―がんの場合を例に―

[複合] 浸潤影(しんじゅんえい)
[関連] 転移(てんい)

がんがまわりに広がっていくこと

 「がんがまわりに広がっていくことです。水が少しずつしみ込んでいくように,
次第にがん細胞が周囲に入り込み,拡大していきます」


7.生検(せいけん)


[関連] 病理検査(びょうりけんさ)・病理診断(びょうりしんだん) 病理(びょうり)
 組織診断(そしきしんだん) 細胞診(さいぼうしん)・細胞診断(さいぼうしんだん)
 確定診断(かくていしんだん)

患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査

 「患部の一部をメスや針などで取って,顕微鏡などで調べる検査です。
病気を正確に診断することができます。この検査の結果によって,診断をはっきり決めます」


8.せん妄(もう)

[関連] 認知症(にんちしょう)

話す言葉やふるまいに一時的に混乱が見られる状態

「病気や入院による環境の変化などで脳がうまく働かなくなり,
興奮して,話す言葉やふるまいに一時的に混乱が見られる状態です」


9.耐性(たいせい)

[複合] 耐性菌(たいせいきん) 耐性(たいせい)ウイルス
[関連] 抗生剤(こうせいざい)

抵抗性 
細菌やウイルスが薬に対して抵抗力を持つようになり,薬が効かなくなること

 「同じ薬を繰り返し使うことによって,細菌(→15 ウイルス)やウイルス(→15),
がん細胞などが,その薬に耐える(抵抗する)力を持つことです。
その結果,これまでは効いていた薬が効かなくなってきます。
この場合は,量を増やしたり,別の薬に切り替えたりする必要があります」


10.予後(よご)

見通し
今後の病状についての医学的な見通し

 「今後の病状についての医学的な見通しのことです。
病気の進行具合,治療の効果,生存できる確率など,
すべてを含めた見通しです。これから病気が良くなる可能性が高いか,
悪くなる可能性が高いかの見通しを指す場合もあります」


11.ADL(エーディーエル)  Activities of Daily Living

日常生活に最低限必要な基本的動作
日常基本動作

 「寝起きや移動,トイレや入浴,食事,着替えといった,
日常生活に必要な最低限の動作のことで,高齢化や障害の程度をはかる指標とされます」


12.COPD(シーオーピーディー)  Chronic Obstructive Pulmonary Disease

[関連] 肺気腫(はいきしゅ) 慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)

慢性の呼吸困難症

 「肺の空気の通り道が狭くなって,うまく呼吸できなくなってしまう病気です。
長年にわたる喫煙などにより,肺や気管支の空気の通り道が狭くなった状態です」


13.MRSA(エムアールエスエー)/MRSA感染症  
Methicillin-resistant Staphylococcus Aureus


[関連] 抗生剤(こうせいざい) 院内感染(いんないかんせん)
 日和見感染(ひよりみかんせん)

発症した場合,通常細菌を退治するために使われる薬が効かなくなる細菌の一種

「発症した場合は通常細菌を退治するために使われる薬が効かなくなる細菌の一種です。
健康な人には害のない程度の細菌で,身の回りのどこにでもいる菌です。
からだの弱った人に病気を起こします」

 
[病院の専門用語
○●。病院の専門用語 ②。●○
14.インスリン  insulin

[関連] 糖尿病(とうにょうびょう)血糖(けっとう)
 自己注射(じこちゅうしゃ)

膵臓(すいぞう)で作られ,血糖を低下させるホルモン

 「膵臓(すいぞう)で作られるホルモンで,血液中のブドウ糖をエネルギー
として利用する際に必要です。この量が足りなくなったり,
働きが低下したりすると,糖尿病になります」


15.ウイルス  virus

[複合] ノロウイルス
[関連] 抗生剤(こうせいざい) 細菌(さいきん)インフルエンザ

細菌よりも小さく,電子顕微鏡でないと見えない病原体

 「細菌より小さく,電子顕微鏡でないと見えない病原体です。
抗生剤(抗菌薬 →13.MRSA[関連語])が効きません」


16.炎症(えんしょう) ―感染による場合を例に―

[関連] 細菌(さいきん)ウイルス 白血球(はっけっきゅう)

アレルギー 膠原病(こうげんびょう)

からだを守るために,からだの一部が熱を持ち,赤くはれたり痛んだりすること

「からだに侵入して悪さをする細菌(→15.ウイルス)やウイルス(→15)と,
からだを病気から守る働きをする白血球(→[関連語]が戦うと,
赤くなったり熱を持ったりする『炎症』が起きます。
細菌やウイルスが白血球にやっつけられると,膿(うみ)になって出てきます」


17.介護老人保健施設(かいごろうじんほけんしせつ)

[関連] 介護老人福祉施設(かいごろうじんふくししせつ)
 介護療養型医療施設(かいごりょうようがたいりょうしせつ)
 介護療養型老人保健施設(かいごりょうようがたろうじんほけんしせつ)

病状が安定した高齢者が介護や医療を受ける施設
老健(ろうけん)施設
老健

 「病院での入院治療は終わったけれど,自宅での生活に戻るにはまだ支障のある人が,
リハビリをしながら,介護や医療を受けられる施設です」


18.潰瘍(かいよう)

[関連] 炎症(えんしょう) 糜爛(びらん)

病気のため,からだの一部が深いところまで傷ついた状態
ただれ

 「病気のために,粘膜や皮膚の表面が炎症(→16)を起こしてくずれ,
できた傷が深くえぐれたようになった状態です」


19.グループホーム ―認知症患者の場合を例に― group home

[関連] ケアホーム ケアハウス
 認知症対応型共同生活介護(にんちしょうたいおうがたきょうどうせいかつかいご)

認知症患者が専門スタッフの援助を受けて共同生活をする家

「認知症の高齢者が少人数のグループ単位で共同生活を送る住居です。
専門のスタッフが一緒にいて洗濯や食事などの援助をしてくれます」


20.膠原病(こうげんびょう)

[関連] 炎症(えんしょう) 免疫(めんえき)
 自己免疫疾患(じこめんえきしっかん) 結合組織(けつごうそしき)
 アレルギー

自分のからだのある部分を敵と間違えて,激しい反応を全身に起こしてしまう病気

「からだの中で敵から自分を守ってくれている物質が,
自分のからだのある部分を敵だと間違えて,
攻撃するようになったために起きる病気の一種です。
皮膚・血管・関節などに激しい炎症(→16)を起こします」


21.腫瘍(しゅよう)

[複合] 悪性腫瘍(あくせいしゅよう) 脳腫瘍(のうしゅよう)
[関連] 浸潤(しんじゅん) 転移(てんい)

細胞が異常に増えてかたまりになったもの

 「細胞が異常に増えてかたまりになったものです。
ある場所にとどまって大きくなるだけの良性の腫瘍と,
治療が必要な悪性の腫瘍があります。悪性腫瘍(→29)はがんとも言います」


22.腫瘍(しゅよう)マーカー

がんがあるかどうかの目安になる検査の値

「がんがあるかどうかの目安になる検査の値です。がんがあると,
健康なときには見られない物質が血の中に現れます。
その物質があるかないか,増えているかいないかで,
がんがあるかどうかの目安になるわけです。
数値が高いときには,別の検査に進む目安となります」


23.腎不全(じんふぜん)

[複合] 慢性腎不全(まんせいじんふぜん)
[関連] 肝不全(かんふぜん) 心不全(しんふぜん) 呼吸不全(こきゅうふぜん)

腎臓(じんぞう)の働きが大幅に低下した状態

 「腎臓(じんぞう)の働きが悪くなり,からだの中の捨てなければ
ならないものや余分な水分が,血液の中にたまってしまう状態です」


24.ステロイド  steroid

[関連] 炎症(えんしょう) 免疫(めんえき) 副作用(ふくさよう)
 QOL(キューオーエル)

炎症を抑えたり,免疫の働きを弱めたりする薬で,
もとは人間のからだの中で作られるホルモン

 「炎症(→16)を抑えたり,免疫(→20.膠原病[関連語])の働きを弱めたりする薬です。
腎臓(じんぞう)の上の方にある副腎皮質(ふくじんひしつ)というところでできるホルモンの
成分をもとに作られています。適切に使わないとからだに影響が出ますので,
必ず指示通りに使ってください。しかし,適切に使い,反応に注意していれば,心配はいりません」


25.対症療法(たいしょうりょうほう)

[関連] 原因療法(げんいんりょうほう) 根治療法(こんじりょうほう)
 姑息的療法(こそくてきりょうほう) QOL(キューオーエル)

病気の原因を取り除くのではなく,病気によって起きている症状を和らげたり,
なくしたりする治療法

 「病気によって起きている,痛み,発熱,せきなどの症状を
和らげたりなくしたりする治療法です。一時的に病気を和らげるものですので,
病気そのものや,その原因を治す『原因療法』とは違います」


26.頓服(とんぷく)

症状が出たときに薬を飲むこと

「食後など決まった時間ではなく,発作時や症状のひどいときなどに薬を飲むことです」


27.敗血症(はいけつしょう)

血液に細菌が入って全身に回り,重い症状になった病気

 「血液に細菌が入って全身に回り,からだの抵抗力が負けて重い症状に陥った病気です。
高熱や頭痛などを起こし,そのままにしておくと命にかかわります」


28.メタボリックシンドローム  metabolic syndrome

[関連] 脂質異常症(高脂血症)(ししついじょうしょう(こうしけっしょう))
 糖尿病(とうにょうびょう) 心筋梗塞(しんきんこうそく) 脳梗塞(のうこうそく)

内臓に脂肪がたまることにより,様々な病気を引き起こす状態
内臓脂肪症候群
代謝症候群


 「内臓に脂肪がたまることにより,様々な病気が引き起こされる状態です。
引き起こされる危険がある病気は,高血圧,脂質異常症(高脂血症)
動脈硬化,糖尿病などです。
また,心筋梗塞(こうそく)動脈硬化や脳梗塞のおそれもあります」
 
[病院の専門用語
○●。病院の専門用語 ③。●○
29.悪性腫瘍(あくせいしゅよう)

[関連] 腫瘍(しゅよう) がん
 肉腫(にくしゅ) 悪性(あくせい)

細胞が異常に増えてかたまりになったもののうち,すぐに治療が必要なもの

 「腫瘍(しゅよう)(→21)のうち,大きくなってまわりに広がったり,
違う臓器に移ったりして,
命に危険が及ぶ可能性のあるもののことです」


30.うっ血(けつ)

[複合] うっ血性心不全(けつせいしんふぜん)
[関連] 充血(じゅうけつ)(類型B)

血液の流れが悪くなり,とどこおってしまうこと

 「からだのある部分に,静脈の血が異常に多くたまった状態のことです。
血液の流れが妨げられたり,心臓の働きが弱ったりしたときに起こります。
指に輪ゴムを強く巻くと,血の流れが悪くなって,紫色になる様子を
思い浮かべてください。あれもうっ血している状態です」


31.うつ病(びょう)

極端に内向的になり,これまで興味があったことにも意欲を示さなくなる心の病気

 「極端に内向的になり,何事にも意欲を示さなくなる心の病気です。
ストレスを抱えるだれでもがなる可能性がある病気の一つです。
健康な人でも落ち込むことがありますが,これが極端になって本人は非常に苦しく,
治療が必要な状態です」


32.黄(おう)だん

[関連] 肝炎(かんえん) 肝硬変(かんこうへん) 赤血球(せっけっきゅう)

肝臓や血液の異常でからだが黄色くなること

 「肝臓や血液の異常のために,皮膚や白目の部分が黄色くなることです。
肝臓で作られる胆汁(たんじゅう)1が血管の中に流れ込んだり,
血液が壊れたりすることによって起こります」


33.化学療法(かがくりょうほう)

[関連] 外科療法(げかりょうほう) 放射線療法(ほうしゃせんりょうほう)
 抗(こう)がん剤(ざい) 集学的治療(しゅうがくてきちりょう)
 インフォームドコンセント 副作用(ふくさよう)

薬を使う,がんの治療法

 「がんの治療の方法には,外科療法,放射線療法,化学療法の三種類があります。
外科療法は手術で,放射線療法は放射線で,患部を直接治療します。
化学療法というのは,薬を使う治療法です。注射や内服によって,
からだの中に薬を入れ,がんが増えるのを抑えたり,がんを破壊したりします。
この方法だけで治療をすることもありますが,ほかの治療法と組み合わせる場合もあります」


34.肝硬変(かんこうへん)

[関連] 肝炎(かんえん) 腹水(ふくすい) 黄(おう)だん
 食道静脈瘤破裂(しょくどうじょうみゃくりゅうはれつ)

肝臓が硬くなり働きが悪くなる状態

 「肝臓が硬くなり,縮んでコブだらけになって,本来の働きができなくなった状態です。
ウイルスやアルコールなどによる肝炎(→[関連語])が原因で,
肝臓の中の血液循環がうまくいかなくなります。長い間自覚症状がないこともありますが,
肝臓の病気の中では比較的重い症状を見せます。また,肝硬変から肝がんに移行することがあります」


35.既往歴(きおうれき)

[関連] 既往症(きおうしょう)

病歴
これまでにかかった病気
これまでかかったことのある病気や手術などの診療の記録

 「これまでかかった病気の記録のことです。
現在の病気の診断や治療法の選択に重要な手掛かりとなります。
『既往症』とも言います」


36.抗体(こうたい)

[関連] 細菌(さいきん) ウイルス 抗原(こうげん)
 免疫(めんえき) アレルギー 肝炎(かんえん)

細菌やウイルスと戦い,からだを守ってくれる,人間のからだの中で作られる物質

「からだに入ってくる細菌(→15.ウイルス)やウイルス(→15)に抵抗して,
毒を出さないようにしたり,感染するのを防いだりする物質です」


37.ぜん息(そく)

[関連] 炎症(えんしょう) ぜん鳴(めい)

気管支などの空気の通り道が炎症などによって狭くなる病気

 「気管支などの空気の通り道が炎症(→16)などによって狭くなる病気です。
夜中や明け方に,ひゅうひゅう,ぜいぜいと笛が鳴るような呼吸の音とともに,
発作的に激しくせき込みます」


38.尊厳死(そんげんし)

[関連] 延命処置(えんめいしょち)安楽死(あんらくし)

患者が自らの意思で,延命処置を行うだけの医療をあえて受けずに死を迎えること

 「医師が,患者さんの人間としての尊厳を最大限に受け止め,
場合によっては,ただ延命を図るだけの処置を差し控え,
安らかに人生を終える選択を与えることです。
何よりも,患者さんの希望を尊重します」


39.治験(ちけん)

[関連] 臨床試験(りんしょうしけん)(類型B)

新薬の開発のための人での試験

 「新しい薬を開発するために,人で効果や安全性を調べる試験のことです。
動物実験などで効果や安全性が確かめられたものについて,人での試験に進みます」


40.糖尿病(とうにょうびょう)

[関連] インスリン 血糖(けっとう) 尿糖(にょうとう)
 合併症(がっぺいしょう)(類型B)

高血糖が慢性的に続く病気
高血糖症

 「血液の中には,からだに必要なエネルギー源であるブドウ糖があります。
ブドウ糖がからだで処理できない濃度になるのが糖尿病です。治療せずにいるとほかの重大な病気になります」


41.動脈硬化(どうみゃくこうか)

[関連] 狭心症(きょうしんしょう) 心筋梗塞(しんきんこうそく) 脳梗塞(のうこうそく)
 脂質異常症(高脂血症)(ししついじょうしょう(こうしけっしょう) 血栓(けっせん)

動脈の血管の壁が硬く,厚くなって,弾力を失った状態

 「動脈の血管が,年齢とともに老化して,弾力性を失って硬くなった状態です。
血管の内側に様々な物質がこびりついて狭くなったりして,血液の流れが悪くなります」


42.熱中症(ねっちゅうしょう)

[関連] 熱射病(ねっしゃびょう) 日射病(にっしゃびょう)

高温・高熱にさらされるために起こる,命にかかわることもある病気

 「高温や高熱に長時間さらされたために,体温調整がうまくいかなくなって,
急に高熱が出たり,意識不明におちいったりする病気です」


43.脳死(のうし)

[関連] 植物状態(しょくぶつじょうたい)

脳の機能が失われてしまった状態

 「脳の機能が失われてしまって,今後回復が見込めない状態です。
心臓は動いていても,脳幹と呼ばれる脳の中枢が働かなくなった状態で,
多くの場合10日ほどで心臓も止まって死亡に至ります」


44.副作用(ふくさよう)

[関連] 有害事象(ゆうがいじしょう) 副反応(ふくはんのう) ステロイド
 抗(こう)がん剤(ざい) 糖尿病(とうにょうびょう)

病気を治すために使った薬による,望んでいない作用

 「どんな薬にも目的に合った働きと目的に合っていない働きとがあります。
例えば風邪薬を飲むと,風邪の症状を抑える反面,眠くなることがありますが,
眠くなるのは,副作用です。副作用には害のあるものもあれば,
害のないものもあります。もし有害な反応が出てしまった場合は,
すぐに電話などで連絡してください」


45.ポリープ  polyp

胃や腸の内側にできる,いぼやきのこのような形のできもの

「胃や腸の内側にできる,いぼやきのこのような形のできもののことです。
良性のものと悪性のものとがありますが,悪性のものに変化するおそれが
あると診断された場合は,手術や薬で取り去ります」
 
[病院の専門用語
○●。病院の専門用語 ④。●○
46.合併症(がっぺいしょう)

 「合併症とは,ある病気が原因となって起こる別の病気です。
例えば,糖尿病の場合,動脈硬化や脳梗塞(こうそく)
動脈硬化などの病気が起こることがあります」


47.ショック  shock

[複合] 出血性(しゅっけつせい)ショック アナフィラキシーショック

血圧が下がり,生命の危険がある状態

 「血液の循環がうまくいかず,細胞に酸素が行きにくくなった状態です。
生命の危険があるので,緊急に治療が必要です」


48.貧血(ひんけつ)

[複合] 脳貧血(のうひんけつ) 鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)
[関連] 赤血球(せっけっきゅう)

血液の中の赤血球や,その中の色素が減っている病気

 「血液の中の赤血球(→[関連語])や,その中の色素が減った状態を言います。
その色素のことを『ヘモグロビン』と言います。赤血球やヘモグロビンは,
全身に酸素を運ぶ働きをしているので,不足すると酸素が足りない状態になり,
めまいや息切れなどの症状が現れます。気持ち悪くなって立ちくらみを
起こして倒れることを『貧血』と言う場合がありますが,ここで言う貧血とは別の病気です」


49.インフォームドコンセント 〔納得診療,説明と同意〕  informed consent

 患者中心の医療,患者が自ら選び取る医療において,最も根本にある概念です。
診療においては,患者の納得が大切であることを理解してもらいましょう。

納得診療
説明と同意
納得できる医療を患者自身が選択すること

 「治療法などについて,医師から十分な説明を受けた上で,
患者が正しく理解し納得して,同意することです」


50.セカンドオピニオン 〔別の医師の意見〕  second opinion

[関連] インフォームドコンセント

 「主治医にお任せ」ではなく,別の専門家の意見を積極的に聞き,
治療法は自分で納得して決めることが大切であることを,理解してもらいましょう。

別の医師の意見
主治医以外の医師に意見を聞くこと
第二診断

 「今かかっている病気や,その治療法について理解を深め十分に納得するため,
他の病院の専門医の意見を聞いて参考にすることです。
治療を受けるかどうかを判断するための患者側の一つの手段です」


51.ガイドライン 〔診療指針,標準治療〕  guideline

 いつでもどこでも最善の医療を受けることができるのは,
研究成果をふまえて学会などで作られた標準的な診療指針の
おかげであることを,理解してもらいましょう。
またその指針に従うことの意義を理解してもらうことも重要です。

診療指針
標準治療
標準的な診療の目安

 「病気になった人に対する治療の実績や,学会での研究をふまえて作られた診療の目安です」


52.クリニカルパス 〔退院までの道筋を示した表〕  clinical path

[関連] インフォームドコンセント

 医療者と患者が情報を共有し,信頼と安全の医療を実現するための大事な道具として,
広く普及させましょう。登場したばかりですので,
分かりやすい言葉を使って普及させる努力が特に必要です。

退院までの道筋を示した表
診療内容をスケジュール化し,分かりやすく記したもの

 「患者さんの,退院までの診療内容や治療の進み方を計画表の形にまとめたものです。
(現物を渡して,見方を説明して)今後の予定や注意点などが書いてありますので,
よく見ておいてください。私たちもこれと同じようなものを見ながら診療を進めていきますが,
何か疑問があったり,ここに書かれているのと違うことがあれば,すぐに知らせてください」


53.QOL(キューオーエル)/クオリティーオブライフ 〔その人がこれでいいと思えるような生活の質〕 Quality Of Life

医療が必要とされるのは,それまでは当たり前にできていたその人の生活が
できなくなったときです。医療を受ける動機を,患者の生活の視点で見つめることが
できる概念として,普及が望まれます。

その人がこれでいいと思えるような生活の質
その人がこれでいいと思えるような生活の質を維持しようとする考え方

 「不快に感じることを最大限に軽減し,できるだけその人がこれでいいと思えるような
生活が送れるようにすることを目指した,医療の考え方のことです」


54.緩和(かんわ)ケア 〔痛みや苦しみを和らげる医療〕

[関連] ターミナルケア ホスピス

 人生の最後のときを迎える人が,限られた大事な時間を有意義に過ごせるように,
できるだけのことを行うのも医療の務めです。がんなどの痛みや苦しみを
和らげてふだんの生活の質を維持する医療の意義を普及することが望まれます。

痛みや苦しみを和らげる医療
病気に伴う痛みや苦しみを和らげることを優先する医療

「痛みや苦しみを和らげることを優先して行う医療です。
からだの苦痛や心の苦悩などを軽くすることが主な目的です。
患者さんやその家族の希望や価値観に配慮して,穏やかな日常が送れるようにします」


55.プライマリーケア 〔総合的に診る医療〕  primary care

[関連] 病診連携(びょうしんれんけい)

 大きな病院での専門医療に対して,ふだんから何でも診てくれ相談にも
乗ってくれる身近な医師(主に開業医)による,総合的な医療です。
今後の社会的な医療体制を考える上で重要な概念です。

ふだんから近くにいて,どんな病気でもすぐに診てくれ,
いつでも相談に乗ってくれる医師による医療

 「あなたの近所にいて,何でも気さくに診てくれ,いつでも相談に乗ってくれる
医師による医療のことです。特定の病気だけを診る専門医療とは違って,
患者を一人の人間として,総合的に診療する医療のことです。
緊急の事態が起こったり専門的な医療が必要になったりしたときは,
最適の専門医に進んで紹介してくれるので,安心です」
 
[病院の専門用語

朝霞市、志木市、新座市、和光市で40年 漢方相談薬局   

昭和薬局     薬剤師  鈴木 覚   
〒351-0035   
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106   
【電話】 048-473-7830   
【FAX】 048-473-7332   


  ◎ご相談をよくいただく病気その他
  美容・お肌のトラブル:アトピー性皮膚炎、敏感肌、ニキビ、大人のニキビ、シミ、
       美白、ダイエット、じんましん、皮膚のトラブル
  胃腸の健康:便秘、下痢、腸内環境、過敏性大腸炎、胃炎、神経性胃炎、胃もたれ
  痛み全般:関節痛、ヒザの痛み、腰の痛み、肩こり、頭痛、偏頭痛
  不妊関連:女性不妊、男性不妊、2人目不妊 、子宝の食養生、更年期障害、
  女性病関連:冷え性、生理痛、生理不順、
  その他・心の病気全般:体の疲れ、精神的な疲れ、自律神経失調症、うつ、不安感、
  不眠症、夜尿症(最近ご相談が増えています)



  ◎「日本体質改善研究会」会員、「子宝カウンセラーの会」会員

  ■アクセス
   東武東上線・朝霞台駅 JR武蔵野線・北朝霞駅より徒歩8分
   東武東上線・志木駅より徒歩7分