○●。秋の薬草 ハギ。●○
萩は、マメ科の植物で、秋の七草の一つです。
漢名を胡枝花。

ハギについては、「救民妙薬」に薬効が2ヶ所に記載されています。
湯火傷(やけどの事): 萩を黒焼を、カブの絞り汁に溶いて、ゆるゆるとつけると良い。
鼠の噛みキズ:萩の茎の古くなって朽ちたのを干し、粉にしてつけると良い。
「救民妙薬」は、江戸時代に刊行された実用薬物書で、多くの版を重ね、明治にいたるまで、出版され続けたベストセラーです。
水戸の黄門様で知られる徳川光圀が、家臣の穂積甫庵に命じて編纂させたものです。
「救民妙薬」について、興味があれば、
こちら  http://yakuyoukonchu.blog115.fc2.com/blog-category-7.html   を参照ください。


初出:「救荒本草」に初めて薬として記載される。(ヤマハギ・胡枝子:「中華本草」)

採集と調整法:
根を掘り取り乾燥する。(「実用の薬草」栗原愛塔先生)
秋、花の終わりに近いころ、根をほりとって、水洗いしてから、適当な大きさに刻んで日干しにする。(ヤマハギ:「薬草カラー図鑑」伊沢一男先生)
夏、秋に採集する。生のまま用いるか、または切って晒して乾燥させる。( 「中華本草」)
 
薬効と用い方:
めまい、のぼせの時に、これを刻んで、1回2~4gを煎じて服用する。(「実用の薬草」栗原愛塔先生)

婦人のめまい・のぼせに・・・乾燥した根を2~5g、1回量として、水300ccで1/2量にまで煎じて、1回に服用する。(ヤマハギ:「薬草カラー図鑑」伊沢一男先生)

熱を冷まし肺を潤す。利尿通淋の作用がある。止血作用がある。
肺に熱のある咳嗽、感冒発熱、百日咳、淋证、吐血、鼻血、血尿、血便を治す。
煎汤,9-15g(生のは30-60g)を煎じて服用する。(ヤマハギ:「中華本草」)

青森県では蕎麦を食べて中った時、胡枝子(ハギ)を煎じて服用する。
青森県では、難産のときにも、煎じて服用させ、出産を安らかにする。
葉もまた煎じて服用すれば、蕎麦の中毒に効がある。
尾張の国では、茎を焼いてその汁を出来物につける。
水戸あたりでは、鼠にかまれたときには、萩の茎の古くなって朽ちたものを干して、粉にして、これをつける。(「民間薬用植物」梅村甚太郎先生)
 
[秋の薬草

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