○●。秋の薬草 瞿麦(ナデシコ)。●○
ナデシコは、秋の七草の一つで、「撫子」「 瞿麦」とも漢字が当てられています。
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秋の七草は、以下の通り
女郎花(オミナエシ) オミナエシ科
尾花(オバナ:ススキのこと) イネ科
桔梗(キキョウ) キキョウ科
撫子(ナデシコ) ナデシコ科
藤袴(フジバカマ) キク科
葛(クズ) マメ科
萩(ハギ) マメ科

琉球王国の呉継志の「質問本草」(1837年)には、ナデシコについても記載されています。

十様錦(瞿麦、ナデシコ)
質問「荒野に生じる。春に苗が出て、夏に花が咲きます。花ビラは、小さく分かれていて、小さな実が出来ます。
   この図の草は何でしょうか?」
返答「花の名は、十様錦です。」(甲辰の年。潘貞蔚、石家辰、孫景山、陳文錦よりの返答)
  (図は、「質問本草」より)
    
ナデシコは、梅村甚太郎先生の「民間薬用植物」、伊沢一男先生の「薬草カラー図鑑」にも記載がありません。日本では、ほとんど薬用にされていないようです。


中国の文献にも、ナデシコの薬用については、少ないのですが、「中華本草」には、瞿麦についての記載があります。
瞿麦(なでしこ)
初出:『雷公炮炙論』
学名: l.Dianthus superbus L.2.Dianthus chinensis L.
採集と貯蔵:夏、秋に全草をとる。雑草や泥を除去し、段に切ることもあれば切らないこともある。晒して乾燥する。
薬理作用: 1、利尿作用がある 、
      2、瞿麦の煎剤は腸管に対して興奮作用がある。
      3、瞿麦は蛙の心臓、兔の心臓に対して非常に强い抑制作用がある。
        瞿麦の穗の煎剤は、麻醉をした犬に対して降压作用がある。
      4、10%の瞿麦の煎剤は、試験管内で8-12分で吸血虫を殺すことが出来る。

性味:味は苦であって、性質は寒である。
帰経: 心・肝・小腸・膀胱に帰経する。
功能主治: 利尿作用がある。湿熱をさます。活血通経の作用がある。
用法用量: 内服の場合は、3~10gをせんじるが、丸剤や散剤にする。外用の場合は、適量を煎じて患部を洗う。または研いで粉にして、患部にふりかける。
注意:脾、腎気虚の者、及び妊婦には禁忌である。
 
[秋の薬草

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