私は、長年薬剤師として、多くの方の相談に当たってきました。
最近は、多くの症状の後ろに、精神的(うつ病、引きこもり、イジメなど)なものが多くなってきたなという感じがします。
病気 肉体的な病気だけでなく、精神的な病気も、その多くは、栄養(栄養素)と大いに関係があります。
病気の解釈には、多くの方法があります。
西洋医学的な方法、漢方的な方法、其の他の方法があります。
漢方的なものの考え方に、こういうのがあります。
足りなければ足す。
多ければ、減らす(または、取り除く)。
この考え方で、多くの病気の解釈ができ、解決法が出てきます。
解りやすい例をあげてみましょう。
(単純化しています。現実は、さまざまな事が複合して病気になっていますが。)
最近は、多くの症状の後ろに、精神的(うつ病、引きこもり、イジメなど)なものが多くなってきたなという感じがします。
病気 肉体的な病気だけでなく、精神的な病気も、その多くは、栄養(栄養素)と大いに関係があります。
病気の解釈には、多くの方法があります。
西洋医学的な方法、漢方的な方法、其の他の方法があります。
漢方的なものの考え方に、こういうのがあります。
足りなければ足す。
多ければ、減らす(または、取り除く)。
この考え方で、多くの病気の解釈ができ、解決法が出てきます。
解りやすい例をあげてみましょう。
(単純化しています。現実は、さまざまな事が複合して病気になっていますが。)
多すぎて起こる病気
糖尿病は、糖分のとり過ぎの病気です。
糖分の取りすぎをやめればよいのです。
しかし、それでも治らない場合には、薬が投与されます。
高脂血症は、脂肪分の摂り過ぎです。
脂肪分の多い食品を減らせばよいわけです。
それでも、減らない場合には、降脂剤が投与されます。
足りなくて起こる病気
貧血は、鉄の足りない病気です。
鉄分を食事で補えばよいわけです。
それでも、間に合わない場合は、薬(鉄剤)が投与されます。
骨粗しょう症は、カルシウムの不足した病気です。
(西洋医学的知見によれば、カルシウムが不足すると、アレルギーが悪化し、精神不安になります。これは、よく知られていることです。)
このように、病気のいくつか(私は、大変多くの病気がそうだと思っていますが。)は、
何かの栄養が足りなかったり、多すぎたりして起こります。
(漢方では、補剤という言葉があります。足りないのを補う、という考え方です。)
最近分かったことですが、うつ病のある種は、アミノ酸(トリプトファン)の不足によって起こることが解ってきました。トリプトファンが無いと、セロトニンができないということからです。
セロトニンが不足すると、うつ病になることが知られています。
(少し前まで、セロトニンは脳にだけあるものと思われていました。しかし、いまではセロトニンの75%は、腸にあることがわかってきました。腸の健康は精神の健康につながるわけです。)
西洋医学的には、精神症状と栄養の関係は、全く考慮されていません。
私は、栄養状態と、精神とは、大いに関係があると考えています。
非常に単純な例を上げましょう。
おなかが空くと、どうなりますか、少しではなく、大いに空腹の場合。
ある人を例に挙げます。
空腹になると、怒りっぽくなります。
言っている事が、支離滅裂になります。
普段、気にも留めないことで怒り出します。
あの時こうだった、ああだった、とか言い出します。
こういう場合に、お菓子を与えると、とりあえず少しおとなしくなります。
しかし、かなりのカロリーを与えても、まだ静かになりません。
相当量を、食べ続けます。(カロリーだけあって、大事な栄養がたりません。)
こういう時に、暖かいご飯と、ちゃんとしたおかずを与えると、静かになります。
顔つきも、穏やかになります。
言っていることも、普通になります。
栄養の補給が精神に影響を及ばした、と考えるのが自然でしょう。その栄養素が何かはわかりませんが。
実は、これは、私の息子が小さいときの事なのですが。
こういう、人(子供)は、けっこういるでしょう。
観察していて、精神と物(栄養)は確実に連動しているなと確信しました。
さて、
3時の休憩時に、コーヒー、紅茶に砂糖を入れるのも、仕事の能率を上げるのに必要なことです。肉体的、精神的な疲労を癒してくれます。
砂糖のほかに、カフェインが、肉体精神に影響を与えているのは、明白です。
繰り返しますが、栄養と、精神には、大いに関係があります。
今の、科学では、
何が足り無いと、どんな病気になるか、
何が多すぎると、どんな病気になるか、が解っていないだけです。
漢方薬で病気が治る理由の一つが、足りない栄養の補給です。
漢方薬の成分の多くは、天然の植物や動物です。これは、もともと、われわれ人間が食料として利用してきたものと同じか、共通の成分を含んでいます。
そういうものが、足り無いものを補う事によって、治療効果が出てきている場合が、多々あるのではないのかと思います。
最近のことです。
中学受験をするお孫さんに何か元気の出るものが欲しい、と見えた方がいます。
その後、見えた時にこう話ていました。
それまで、いつも、面白くなさそうな顔をしていたが、与えたら笑顔が出てきて話をするようになった、とのことです。
これは、勧めていただいた漢方薬のおかげでしょうということでした。
始め、相談された時に、これはあの漢方薬がいいとすぐに思いました。
元気が出る薬ですが、アミノ酸を多く含む漢方薬です。
どうして、にこやかになったのかというと、こう推定します。
勉強で疲れていると、心に余裕が出ません。疲労が軽減したことによって、心に余裕が出来、にこやかになった。
生化学的に解釈すると、こうです。
アミノ酸の補給によって、セロトニンの生産が増え、精神が安定した。
また、マイナス思考を脳生理学見地から見れば、脳内の神経伝達物質であるモノアミンという物質の不足が原因であると考えられています。
そのモノアミンが増えて、マイナス思考が減った。
正解は、その両方の理由と、まだ解らない栄養素の補給によるものでしょう。
最後にもう一度。
精神症状と栄養素は関係があります。
糖尿病は、糖分のとり過ぎの病気です。
糖分の取りすぎをやめればよいのです。
しかし、それでも治らない場合には、薬が投与されます。
高脂血症は、脂肪分の摂り過ぎです。
脂肪分の多い食品を減らせばよいわけです。
それでも、減らない場合には、降脂剤が投与されます。
足りなくて起こる病気
貧血は、鉄の足りない病気です。
鉄分を食事で補えばよいわけです。
それでも、間に合わない場合は、薬(鉄剤)が投与されます。
骨粗しょう症は、カルシウムの不足した病気です。
(西洋医学的知見によれば、カルシウムが不足すると、アレルギーが悪化し、精神不安になります。これは、よく知られていることです。)
このように、病気のいくつか(私は、大変多くの病気がそうだと思っていますが。)は、
何かの栄養が足りなかったり、多すぎたりして起こります。
(漢方では、補剤という言葉があります。足りないのを補う、という考え方です。)
最近分かったことですが、うつ病のある種は、アミノ酸(トリプトファン)の不足によって起こることが解ってきました。トリプトファンが無いと、セロトニンができないということからです。
セロトニンが不足すると、うつ病になることが知られています。
(少し前まで、セロトニンは脳にだけあるものと思われていました。しかし、いまではセロトニンの75%は、腸にあることがわかってきました。腸の健康は精神の健康につながるわけです。)
西洋医学的には、精神症状と栄養の関係は、全く考慮されていません。
私は、栄養状態と、精神とは、大いに関係があると考えています。
非常に単純な例を上げましょう。
おなかが空くと、どうなりますか、少しではなく、大いに空腹の場合。
ある人を例に挙げます。
空腹になると、怒りっぽくなります。
言っている事が、支離滅裂になります。
普段、気にも留めないことで怒り出します。
あの時こうだった、ああだった、とか言い出します。
こういう場合に、お菓子を与えると、とりあえず少しおとなしくなります。
しかし、かなりのカロリーを与えても、まだ静かになりません。
相当量を、食べ続けます。(カロリーだけあって、大事な栄養がたりません。)
こういう時に、暖かいご飯と、ちゃんとしたおかずを与えると、静かになります。
顔つきも、穏やかになります。
言っていることも、普通になります。
栄養の補給が精神に影響を及ばした、と考えるのが自然でしょう。その栄養素が何かはわかりませんが。
実は、これは、私の息子が小さいときの事なのですが。
こういう、人(子供)は、けっこういるでしょう。
観察していて、精神と物(栄養)は確実に連動しているなと確信しました。
さて、
3時の休憩時に、コーヒー、紅茶に砂糖を入れるのも、仕事の能率を上げるのに必要なことです。肉体的、精神的な疲労を癒してくれます。
砂糖のほかに、カフェインが、肉体精神に影響を与えているのは、明白です。
繰り返しますが、栄養と、精神には、大いに関係があります。
今の、科学では、
何が足り無いと、どんな病気になるか、
何が多すぎると、どんな病気になるか、が解っていないだけです。
漢方薬で病気が治る理由の一つが、足りない栄養の補給です。
漢方薬の成分の多くは、天然の植物や動物です。これは、もともと、われわれ人間が食料として利用してきたものと同じか、共通の成分を含んでいます。
そういうものが、足り無いものを補う事によって、治療効果が出てきている場合が、多々あるのではないのかと思います。
最近のことです。
中学受験をするお孫さんに何か元気の出るものが欲しい、と見えた方がいます。
その後、見えた時にこう話ていました。
それまで、いつも、面白くなさそうな顔をしていたが、与えたら笑顔が出てきて話をするようになった、とのことです。
これは、勧めていただいた漢方薬のおかげでしょうということでした。
始め、相談された時に、これはあの漢方薬がいいとすぐに思いました。
元気が出る薬ですが、アミノ酸を多く含む漢方薬です。
どうして、にこやかになったのかというと、こう推定します。
勉強で疲れていると、心に余裕が出ません。疲労が軽減したことによって、心に余裕が出来、にこやかになった。
生化学的に解釈すると、こうです。
アミノ酸の補給によって、セロトニンの生産が増え、精神が安定した。
また、マイナス思考を脳生理学見地から見れば、脳内の神経伝達物質であるモノアミンという物質の不足が原因であると考えられています。
そのモノアミンが増えて、マイナス思考が減った。
正解は、その両方の理由と、まだ解らない栄養素の補給によるものでしょう。
最後にもう一度。
精神症状と栄養素は関係があります。