1.イレウス ileus
[関連] 腸閉塞(ちょうへいそく) 腸捻転(ちょうねんてん)
腸閉塞(へいそく)
腸の通過障害
「腸の一部が詰まって,食べたものやガスが通らなくなっている状態です」
2.エビデンス evidence
[関連] EBM(イービーエム)
証拠
この治療法がよいといえる証拠
「この治療法がよいといえる証拠です。
薬や治療方法,検査方法など,医療の内容全般について,
それがよいと判断できる証拠のことです」
3.寛解(かんかい)
(類型A)日常語で言い換える
[関連] 治癒(ちゆ) 増悪(ぞうあく)
症状が落ち着いて安定した状態
「症状が一時的に軽くなったり,消えたりした状態です。
このまま治る可能性もあります。場合によっては再発するかもしれません」
4.誤嚥(ごえん)
日常語で言い換える
[複合] 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
[関連] 嚥下(えんげ)
食物などが気管に入ってしまうこと
「食べたり飲んだりしようとしたときに,飲食物が食道ではなく気管に入ってしまうことです」
5.重篤(じゅうとく)
[関連] 減弱(げんじゃく) 頻回(ひんかい)
病状が非常に重いこと
6.浸潤(しんじゅん) ―がんの場合を例に―
[複合] 浸潤影(しんじゅんえい)
[関連] 転移(てんい)
がんがまわりに広がっていくこと
「がんがまわりに広がっていくことです。水が少しずつしみ込んでいくように,
次第にがん細胞が周囲に入り込み,拡大していきます」
7.生検(せいけん)
[関連] 病理検査(びょうりけんさ)・病理診断(びょうりしんだん) 病理(びょうり)
組織診断(そしきしんだん) 細胞診(さいぼうしん)・細胞診断(さいぼうしんだん)
確定診断(かくていしんだん)
患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査
「患部の一部をメスや針などで取って,顕微鏡などで調べる検査です。
病気を正確に診断することができます。この検査の結果によって,診断をはっきり決めます」
8.せん妄(もう)
[関連] 認知症(にんちしょう)
話す言葉やふるまいに一時的に混乱が見られる状態
「病気や入院による環境の変化などで脳がうまく働かなくなり,
興奮して,話す言葉やふるまいに一時的に混乱が見られる状態です」
9.耐性(たいせい)
[複合] 耐性菌(たいせいきん) 耐性(たいせい)ウイルス
[関連] 抗生剤(こうせいざい)
抵抗性
細菌やウイルスが薬に対して抵抗力を持つようになり,薬が効かなくなること
「同じ薬を繰り返し使うことによって,細菌(→15 ウイルス)やウイルス(→15),
がん細胞などが,その薬に耐える(抵抗する)力を持つことです。
その結果,これまでは効いていた薬が効かなくなってきます。
この場合は,量を増やしたり,別の薬に切り替えたりする必要があります」
10.予後(よご)
見通し
今後の病状についての医学的な見通し
「今後の病状についての医学的な見通しのことです。
病気の進行具合,治療の効果,生存できる確率など,
すべてを含めた見通しです。これから病気が良くなる可能性が高いか,
悪くなる可能性が高いかの見通しを指す場合もあります」
11.ADL(エーディーエル) Activities of Daily Living
日常生活に最低限必要な基本的動作
日常基本動作
「寝起きや移動,トイレや入浴,食事,着替えといった,
日常生活に必要な最低限の動作のことで,高齢化や障害の程度をはかる指標とされます」
12.COPD(シーオーピーディー) Chronic Obstructive Pulmonary Disease
[関連] 肺気腫(はいきしゅ) 慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)
慢性の呼吸困難症
「肺の空気の通り道が狭くなって,うまく呼吸できなくなってしまう病気です。
長年にわたる喫煙などにより,肺や気管支の空気の通り道が狭くなった状態です」
13.MRSA(エムアールエスエー)/MRSA感染症
Methicillin-resistant Staphylococcus Aureus
[関連] 抗生剤(こうせいざい) 院内感染(いんないかんせん)
日和見感染(ひよりみかんせん)
発症した場合,通常細菌を退治するために使われる薬が効かなくなる細菌の一種
「発症した場合は通常細菌を退治するために使われる薬が効かなくなる細菌の一種です。
健康な人には害のない程度の細菌で,身の回りのどこにでもいる菌です。
からだの弱った人に病気を起こします」