46.合併症(がっぺいしょう)
「合併症とは,ある病気が原因となって起こる別の病気です。
例えば,糖尿病の場合,動脈硬化や脳梗塞(こうそく)
動脈硬化などの病気が起こることがあります」
47.ショック shock
[複合] 出血性(しゅっけつせい)ショック アナフィラキシーショック
血圧が下がり,生命の危険がある状態
「血液の循環がうまくいかず,細胞に酸素が行きにくくなった状態です。
生命の危険があるので,緊急に治療が必要です」
48.貧血(ひんけつ)
[複合] 脳貧血(のうひんけつ) 鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)
[関連] 赤血球(せっけっきゅう)
血液の中の赤血球や,その中の色素が減っている病気
「血液の中の赤血球(→[関連語])や,その中の色素が減った状態を言います。
その色素のことを『ヘモグロビン』と言います。赤血球やヘモグロビンは,
全身に酸素を運ぶ働きをしているので,不足すると酸素が足りない状態になり,
めまいや息切れなどの症状が現れます。気持ち悪くなって立ちくらみを
起こして倒れることを『貧血』と言う場合がありますが,ここで言う貧血とは別の病気です」
49.インフォームドコンセント 〔納得診療,説明と同意〕 informed consent
患者中心の医療,患者が自ら選び取る医療において,最も根本にある概念です。
診療においては,患者の納得が大切であることを理解してもらいましょう。
納得診療
説明と同意
納得できる医療を患者自身が選択すること
「治療法などについて,医師から十分な説明を受けた上で,
患者が正しく理解し納得して,同意することです」
50.セカンドオピニオン 〔別の医師の意見〕 second opinion
[関連] インフォームドコンセント
「主治医にお任せ」ではなく,別の専門家の意見を積極的に聞き,
治療法は自分で納得して決めることが大切であることを,理解してもらいましょう。
別の医師の意見
主治医以外の医師に意見を聞くこと
第二診断
「今かかっている病気や,その治療法について理解を深め十分に納得するため,
他の病院の専門医の意見を聞いて参考にすることです。
治療を受けるかどうかを判断するための患者側の一つの手段です」
51.ガイドライン 〔診療指針,標準治療〕 guideline
いつでもどこでも最善の医療を受けることができるのは,
研究成果をふまえて学会などで作られた標準的な診療指針の
おかげであることを,理解してもらいましょう。
またその指針に従うことの意義を理解してもらうことも重要です。
診療指針
標準治療
標準的な診療の目安
「病気になった人に対する治療の実績や,学会での研究をふまえて作られた診療の目安です」
52.クリニカルパス 〔退院までの道筋を示した表〕 clinical path
[関連] インフォームドコンセント
医療者と患者が情報を共有し,信頼と安全の医療を実現するための大事な道具として,
広く普及させましょう。登場したばかりですので,
分かりやすい言葉を使って普及させる努力が特に必要です。
退院までの道筋を示した表
診療内容をスケジュール化し,分かりやすく記したもの
「患者さんの,退院までの診療内容や治療の進み方を計画表の形にまとめたものです。
(現物を渡して,見方を説明して)今後の予定や注意点などが書いてありますので,
よく見ておいてください。私たちもこれと同じようなものを見ながら診療を進めていきますが,
何か疑問があったり,ここに書かれているのと違うことがあれば,すぐに知らせてください」
53.QOL(キューオーエル)/クオリティーオブライフ 〔その人がこれでいいと思えるような生活の質〕 Quality Of Life
医療が必要とされるのは,それまでは当たり前にできていたその人の生活が
できなくなったときです。医療を受ける動機を,患者の生活の視点で見つめることが
できる概念として,普及が望まれます。
その人がこれでいいと思えるような生活の質
その人がこれでいいと思えるような生活の質を維持しようとする考え方
「不快に感じることを最大限に軽減し,できるだけその人がこれでいいと思えるような
生活が送れるようにすることを目指した,医療の考え方のことです」
54.緩和(かんわ)ケア 〔痛みや苦しみを和らげる医療〕
[関連] ターミナルケア ホスピス
人生の最後のときを迎える人が,限られた大事な時間を有意義に過ごせるように,
できるだけのことを行うのも医療の務めです。がんなどの痛みや苦しみを
和らげてふだんの生活の質を維持する医療の意義を普及することが望まれます。
痛みや苦しみを和らげる医療
病気に伴う痛みや苦しみを和らげることを優先する医療
「痛みや苦しみを和らげることを優先して行う医療です。
からだの苦痛や心の苦悩などを軽くすることが主な目的です。
患者さんやその家族の希望や価値観に配慮して,穏やかな日常が送れるようにします」
55.プライマリーケア 〔総合的に診る医療〕 primary care
[関連] 病診連携(びょうしんれんけい)
大きな病院での専門医療に対して,ふだんから何でも診てくれ相談にも
乗ってくれる身近な医師(主に開業医)による,総合的な医療です。
今後の社会的な医療体制を考える上で重要な概念です。
ふだんから近くにいて,どんな病気でもすぐに診てくれ,
いつでも相談に乗ってくれる医師による医療
「あなたの近所にいて,何でも気さくに診てくれ,いつでも相談に乗ってくれる
医師による医療のことです。特定の病気だけを診る専門医療とは違って,
患者を一人の人間として,総合的に診療する医療のことです。
緊急の事態が起こったり専門的な医療が必要になったりしたときは,
最適の専門医に進んで紹介してくれるので,安心です」
「合併症とは,ある病気が原因となって起こる別の病気です。
例えば,糖尿病の場合,動脈硬化や脳梗塞(こうそく)
動脈硬化などの病気が起こることがあります」
47.ショック shock
[複合] 出血性(しゅっけつせい)ショック アナフィラキシーショック
血圧が下がり,生命の危険がある状態
「血液の循環がうまくいかず,細胞に酸素が行きにくくなった状態です。
生命の危険があるので,緊急に治療が必要です」
48.貧血(ひんけつ)
[複合] 脳貧血(のうひんけつ) 鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)
[関連] 赤血球(せっけっきゅう)
血液の中の赤血球や,その中の色素が減っている病気
「血液の中の赤血球(→[関連語])や,その中の色素が減った状態を言います。
その色素のことを『ヘモグロビン』と言います。赤血球やヘモグロビンは,
全身に酸素を運ぶ働きをしているので,不足すると酸素が足りない状態になり,
めまいや息切れなどの症状が現れます。気持ち悪くなって立ちくらみを
起こして倒れることを『貧血』と言う場合がありますが,ここで言う貧血とは別の病気です」
49.インフォームドコンセント 〔納得診療,説明と同意〕 informed consent
患者中心の医療,患者が自ら選び取る医療において,最も根本にある概念です。
診療においては,患者の納得が大切であることを理解してもらいましょう。
納得診療
説明と同意
納得できる医療を患者自身が選択すること
「治療法などについて,医師から十分な説明を受けた上で,
患者が正しく理解し納得して,同意することです」
50.セカンドオピニオン 〔別の医師の意見〕 second opinion
[関連] インフォームドコンセント
「主治医にお任せ」ではなく,別の専門家の意見を積極的に聞き,
治療法は自分で納得して決めることが大切であることを,理解してもらいましょう。
別の医師の意見
主治医以外の医師に意見を聞くこと
第二診断
「今かかっている病気や,その治療法について理解を深め十分に納得するため,
他の病院の専門医の意見を聞いて参考にすることです。
治療を受けるかどうかを判断するための患者側の一つの手段です」
51.ガイドライン 〔診療指針,標準治療〕 guideline
いつでもどこでも最善の医療を受けることができるのは,
研究成果をふまえて学会などで作られた標準的な診療指針の
おかげであることを,理解してもらいましょう。
またその指針に従うことの意義を理解してもらうことも重要です。
診療指針
標準治療
標準的な診療の目安
「病気になった人に対する治療の実績や,学会での研究をふまえて作られた診療の目安です」
52.クリニカルパス 〔退院までの道筋を示した表〕 clinical path
[関連] インフォームドコンセント
医療者と患者が情報を共有し,信頼と安全の医療を実現するための大事な道具として,
広く普及させましょう。登場したばかりですので,
分かりやすい言葉を使って普及させる努力が特に必要です。
退院までの道筋を示した表
診療内容をスケジュール化し,分かりやすく記したもの
「患者さんの,退院までの診療内容や治療の進み方を計画表の形にまとめたものです。
(現物を渡して,見方を説明して)今後の予定や注意点などが書いてありますので,
よく見ておいてください。私たちもこれと同じようなものを見ながら診療を進めていきますが,
何か疑問があったり,ここに書かれているのと違うことがあれば,すぐに知らせてください」
53.QOL(キューオーエル)/クオリティーオブライフ 〔その人がこれでいいと思えるような生活の質〕 Quality Of Life
医療が必要とされるのは,それまでは当たり前にできていたその人の生活が
できなくなったときです。医療を受ける動機を,患者の生活の視点で見つめることが
できる概念として,普及が望まれます。
その人がこれでいいと思えるような生活の質
その人がこれでいいと思えるような生活の質を維持しようとする考え方
「不快に感じることを最大限に軽減し,できるだけその人がこれでいいと思えるような
生活が送れるようにすることを目指した,医療の考え方のことです」
54.緩和(かんわ)ケア 〔痛みや苦しみを和らげる医療〕
[関連] ターミナルケア ホスピス
人生の最後のときを迎える人が,限られた大事な時間を有意義に過ごせるように,
できるだけのことを行うのも医療の務めです。がんなどの痛みや苦しみを
和らげてふだんの生活の質を維持する医療の意義を普及することが望まれます。
痛みや苦しみを和らげる医療
病気に伴う痛みや苦しみを和らげることを優先する医療
「痛みや苦しみを和らげることを優先して行う医療です。
からだの苦痛や心の苦悩などを軽くすることが主な目的です。
患者さんやその家族の希望や価値観に配慮して,穏やかな日常が送れるようにします」
55.プライマリーケア 〔総合的に診る医療〕 primary care
[関連] 病診連携(びょうしんれんけい)
大きな病院での専門医療に対して,ふだんから何でも診てくれ相談にも
乗ってくれる身近な医師(主に開業医)による,総合的な医療です。
今後の社会的な医療体制を考える上で重要な概念です。
ふだんから近くにいて,どんな病気でもすぐに診てくれ,
いつでも相談に乗ってくれる医師による医療
「あなたの近所にいて,何でも気さくに診てくれ,いつでも相談に乗ってくれる
医師による医療のことです。特定の病気だけを診る専門医療とは違って,
患者を一人の人間として,総合的に診療する医療のことです。
緊急の事態が起こったり専門的な医療が必要になったりしたときは,
最適の専門医に進んで紹介してくれるので,安心です」