○●。アトピー治療奮戦記。●○
以下の文章は、ホワイトリリーの専務である河野さんの、自身の体験記です。
このアトピー克服の道筋は、かなり典型的です。アトピーで悩んでいるかたにとって、
どういう経過をたどっていくかの目安、励みになると思い、掲載しました。

アトピーの状態、経過は一人一人違うので、典型的という言葉は、
本来は似つかわしくないのですが、それでも、アトピー性皮膚炎の治癒の過程には、
有る程度の共通性があるので、アトピー克服の参考にはなると思います。


また、ホワイトリリーの社員ですから、自社の宣伝のためと思われそうですが、
必ずしもそうではありません。
内容を見て、判断して下さい。



現在、私どもの昭和薬局には、少し前から、アトピー肌のお手入れに、
ほぼ毎日通ってきているお客様がいます。
始めは、顔中真っ赤で、とても悲惨な状態でした。毎年、冬に向かうと
、ひどくなるのだそうです。顔の赤い部分(といっても、ほぼ全部)は、
熱があって熱く、痒みもありました。
前の年までは、皮膚科に通い、当然のように副腎皮質ホルモンの塗り薬と内服薬、
ビタミン剤のようです、が投与されていたようです。
副腎皮質を使わない決心をして、相談に見えました。


話をお聞きしてから、お手入れを開始しました。
はじめ、ウエスタンレッドシダーで、かるく触れる程度に湿します。
次に、AMPクリームともう1種類のクリームを混ぜてから、顔にそっと塗りました。
それから、AMPローションで、湿布しました。
それと同時に、お腹には湯たんぽを当てて、暖めました。
また、脚には女性のツボどころがありますが、そこを押した所、大変痛がりました。
そこに、温灸しました。

おなかを温めたのは、アトピーの人は、皮膚の炎症部分は熱いのですが、
身体の内部が冷えている、冷え性の人が多いのです。
アトピー性皮膚炎の治療に、体を冷やす漢方薬を使うことが、しばしばあります。
一時的に良くなることがありますが、続けていると、少しも良くならず、
そのうち悪化することが、ほとんどです。
これは、表面に熱があることにしか、注意を向けないからです。
アトピー性皮膚炎の方は、体の内部が冷えているのですから、ますます冷やすことになり、
体調が悪くなります。
ですから、お腹を温めたのです。事実、大変気持ち良いと言われました。
温灸は、温めることと、経絡を通すことにより、他の効果も期待しました。
お手入れが、終わってから、ホテリと痒みが取れたと、喜ばれました。


それから、少しづつ改善して来ています。
まだ、現在進行中なので、その後のことは、いずれ、詳しく書いてみます。


こんなことを、長々と書いたのは、わけがあります。
この方に、河野さんのアトピー克服体験記を、差し上げたところ、
自分と重なる所があって、安心した、納得できたと、言われました。
それを聞いて、そうか専務の体験記は、アトピー克服の目安や励みになるのだと感じました。
そこで、アトピーでお悩みの方の役に立つだろうと、掲載することにしました。

  
『トンネルには必ず出口がある』
    ~アトピー克服体験記~ 
       ホワイトリリー専務取締役 河野雅俊
                 

 以前、愛知県敷桶市にある吉兆盤鵜局、大林多津子先生と対談させていただいた際
(しらゆり194号掲載)、今から4年前に私自身もアトピー性皮膚炎(以下、アトピー)
で大変苦しい体験をしたことをお話しました。そのとき、大林先生から「うちのお客様
でもアトピーで悩んでいる方が沢山いらっしゃるから、今度その方たちにアトピー
克服体験談を話していただきたい」とご依頼を受けました。私の体験をお話しすることで、
アトピーで悩んでいる方の参考になるのならと、先月(4月)、お客様をお拍きして、
お話をさせていただきました。ご本人がアトピーの方だけでなく、お子様やお孫さんが
アトピーで悩んでいらっしゃるというご家族の方もみえました。いろいろな立場の方が
いらっしゃるので、どのような話をすれば良いものか迷ったのですが、私のアトピーの
経過をそのまま順を追ってお話させていただくことにしました。
私は子供の頃、肌は強い方ではなく、色白で紫外線を受けるとすぐ真っ赤になるタイプ
ではありましたが、アトピーの症状はまったくありませんでした。ただ、アレルギー
性鼻炎でほこりや気温の変化などで一度くしゃみが出るとなかなか止まらず、
鼻水も出ていました。学生時代まではこの調子だったのですが、社会人になってから
顔が赤くなったり、ヒジやヒザの裏が痒くなり始めました。仕事柄、真っ赤な顔をして
ご販売店を廻ることもできないので、近所の皮膚科にいき、塗り薬をもらいそれを
塗っていました。その薬を塗ると赤みも痒みも翌日には治まる魔法の薬でした。
それは皆さんもご存知のステロイド(副腎皮質ホルモン)でした。故ホワイトリリー
研究室長の祖父から、この薬は良くないからあまり使わない方が良いと言われ、
使うときはエモリエントクリーム(現ナチュラルエモリエントクリーム)と
混ぜて使用していました。症状が悪くなると薬を付け、治るとやめる
、そんな生活が16年ぐらい続きました。一営業として、口ではアトピーの方には
ステロイドは良くないと言いながら、真っ赤な顔では仕事ができないので、
仕方なく体調が悪くなると薬を付けごまかしていました。

そして、忘れもしない2002年日韓ワールドカップが開催された4年前の3月、
さらに体調が悪くなったのを機に、思い切って今までの薬を使わず、
ホワイトリリーの商品だけで治療してみようと決心しました.それから地獄の日々が始まりました。

 最初は顔だけだった湿疹が、あっという間に全身に拡がりました。
顔の中では鼻の頭、身体は手のひらと足の裏以外は殆ど赤みと痒みがありました。
その治療の方法は、まずコギトESソープで洗浄し、AMPローションで全身湿布。
特に顔はペーパーマスクに染み込ませ4~5分貼って、その後にB2クリームとAMPクリーム
とエモリエントクリームを混ぜて塗っていました。髪の毛はヘアフレッシュナーで洗っていました。
そんな生活を2週間ほど続けているうちに、顔はバンパンに腫れ、浸出液が出はじめてきました。
夜は眠れず、眉毛は抜けていく。皮膚が正常な働きができず、エアコンをつけると
肌がつっぱり家族が暑いといっているのに体温調整ができない私だけが寒いということも
ありました。良くなるどころかひどくなる一方で、このままでいいのか?という不安に襲われ、
やはり皮膚科に行きステロイドを塗ったほうがいいのではと何度も迷いました。
そんなとき、以前から面識のあった静岡県熱海にある皮膚科の先生に相談することにしました。
先生は、アトビーをステロイドを使わず、漢方薬を中心に進めていく治療で有名な方でした
。このお話をしたときに「漢方薬は何を飲んだのですか?」という質問をうけましたが、
漢方薬は新薬と逢って、先生が患者をいろいろな角度から診察して、今までの経験に
よって決めるものなので、この漢方薬を飲んだから良かったとは言えませんが、
私は身体の内からは先生からいただいた漢方薬、外からはホワイトリリー製品といった治療、
プラス身体に良いと言われていることはいろいろと試しましたし、入浴・掃除・食事・水・
紫外線対策など、改善できることは何でもやってみました。特に食事は、揚げものや肉などが
大好きだったのですが、和食中心に切り替え、ストレスもあったのかもしれませんが、
体重も10kg痩せてしまいました。今はしっかりと戻り、さらにプラスになってしまいました。
6月の初め頃には漠出液もだいぶ治まり、皮膚がボロボロと剥け始めました。
こうなると肌が乾燥して皮膚本来の働きができなく、改めて皮膚の働きの素晴らしさ実感しました。

このとき、AMPローションでは物足りず、弊社の研究室にAMPローションに保湿効果を
プラスしたものを試作させ、商品化したのがAMPローションプラスでした。それでも肌の
乾燥がひどかったため、ヒアルロンサンECM・ElO5を飲み始めたらいくらか落ち着くようになり
、ひどい時に比べると錠数は減ってはいますが今でも飲んでいます。この状態が1年ほど続きました。
だんだんと皮膚の落屑も落ち着いてきたのですが、色素が沈着し皮膚がどす黒くなって
しまいました。それからはほんの少しずつ出口に向かいました.やっとトンネルの遠くに
小さくあかりが見え始めたのです。アトピーという真っ暗なトンネルを歩き始め、
途中何度もこのまま歩いていていいのか?出口はこの先にあるのか?
出口は今歩いている方向ではなく反対ではないのか?途中いろいろな事を考え迷いましたが、
小さくあかりが見えてきたので、あとは出口に向かいひたすら歩いて行きました。
ただそのスピードは、ステロイドの薬を付けたときに比べてとても遅く、
いつの間にか床屋に行かなくてはならないほど髪の毛が伸びているような、
その変化はわずかで、ほとんど気がつかないぐらいでした。

 今となれば貴重な経験をしたと思いますが、その当時は何でこんなになってしまったのか、
一体いつまでこの状態が続くのか、精神的にもかなり落ち込みました。
例えば、風部をひくと身体がだるい、熱が出る、咳が出る、鼻水が出るといった症状を経て
治っていくというのがわかるのですが、アトビーはどうなればよくなるのか?
アトピーの場合はそれがわからないので、どういう過程を経て治っていくのかが、
一番知りたい所だと思います。そんな私が体験して感じたことは、ステロイドは怖いということ。
私自身はアトピーではなくステロイドスキンだったと思っています。
今回、私の話を聞きにみえたほとんどの方が現在ステロイドを使っているとのことでした。
たしかにステロイドは上手に使えばよい薬で、決して悪者ではありませんが、
上手く使うのが耕しく根本治療にはならないと実感しています。私の場合も、
使用していた年月は長かったのですが、量的にもエモリエントクリーム等と混ぜて使用していたので、
使用をやめても大したリバウンドはないだろうと思っていたのですが、
それにもかかわらず症状はかなりひどいものでした.いきなりステロイドを切るということは
私の経験からいうと今以上の苦しい日々がやって来ることを意味するので、
今すぐステロイドをやめなさいとは言いづらいこともあります。
ただ、ステロイドに頼っていたのでは薬で治まっている間はいいのですが、
根本治療にはならないし、身体にも負担をかけることにもなるということを考えていただきたいと思います。

 それから、アトピーのストレスの1つに「掻いてはいけない」と言われることがあります。
今ではほとんど掻くということが無くなったのですが、その当時は一度掻き始めると
血が出るまで掻きました。手が届かない所は妻に掻いてもらっていたのですが、
ある程度になるとこれ以上掻くと血が出るからと掻くのをやめてしまうので、
それからは自分で"耳かき"で掻いていました。そんなことをしていたら耳かきが平らになってしまい、
耳かきとしては使えなくなっていました。痛みを我慢するのも確かに辛いですが、
拝みを我慢するのはもっと辛いと感じました。掻いてはいけないということは本人が
一番わかっているので、それを周りから言われると辛いものがありました。
その当時は本当に辛いことばかりだったはずなのに、今思い出そうとしても、
かなり忘れていることが多く、あんなに辛かったのにどうして?と不思議に思います。
私の忘れやすい性格もあると思うのですが、おそらく自分の中であの辛い経験を記憶から
消してしまいたいという思いがあったのだと思います。

 最後に、この病気で一番感じたのは、周囲の人の理解と協力でした。
特に家族には本当に感謝しています。苦しく落ち込んでいる時にかけてくれた
励ましの言葉によってどれだけ助けられたかわかりません。
家族以外でも、辛い時にお世話になった人の恩は一生忘れることはないと思います。
 私の体験談が終わり、お客様の一人、10代の女の子と少し話をすることができました。

まだ少し赤い顔をしていたのですが、今はステロイドを一切付けず、
ホワイトリリーの商品で頑張っているととても明るく話してくれました。
これだけ笑顔で話せるならトンネルの出口はすぐそこだからとアドバイスをさせていただきました。
その人に笑顔が出ればもう大丈夫だと思います。病は気からで絶対治ると、
また絶対治すという気持ちは必要だと思います。アトピーという病気はこの先増えることはあっても
減ることはないと思います.私は自分の経験と今の仕事を生かし、アトピーで苦しんでいる方に、
少しでも手助けとなる商品作りができればと思っております。


以上、原文のまま。

 
[アトピー性皮膚炎

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