相談に来店されるか方の大部分は、本人が自覚しているかどうかは、別として冷え性です。
12月の末に、「冷えて冷えてしょうがない」と、冷えの相談に見えた方がいました。
20代の女性です。
色が白く、見るからに冷え性です。
話を、ある程度うかがってから、
「肩こり、頭痛はありませんか。」と聞きました。
「肩こりが、ひどい。」との答えでした。
また、しばらく話をしてから、
「生理系にトラブルはないですか?」と聞きました。
生理不順との答えでした。生理痛はないようです。
生理不順というより、生理があまり来ないということのようです。
漢方的には閉経といいます。
本来あるべき、月経が来ないことを閉経といいます。
現代的な意味での閉経とは違います。
言葉があるということは、対策があるということです。
話をしているうちに、お腹に、湯たんぽを当ててもらいました。
それから、少しして、血流を良くする漢方薬(顆粒)と、
女性向けの漢方薬(錠剤)を飲んでもらいました。
飲んで、少ししてから、肩のほうはいかがですかと、聞きました。
当方の期待通りの、答えが返ってきました。
「肩こりが、楽になった」と。
肩こりは、以外と簡単で、血流を良くする漢方薬を使えば、大抵良くなります。
また、この組み合わせで服用すると、早いと10分位、遅くても30分位で、
肩こり、頭痛は軽くなります。
また、血流がよくなるので、気持ちも軽くなります。
この場合、温灸も使えば、更に温まって、効果的なのですが、
漢方薬の効き目がわからなくなるので、敢えて温灸しませんでした。
実は、肩こりと聞くと、嬉しくなります。
こんな簡単なのは、ありませんから。
こういうことを、書くと、肩こりで長年悩んで、様々なことをしたり、
薬、健康食品を飲んだりしても、一向に肩こりが治らないのに、と思う方もいるでしょう。
しかし、漢方薬の選択を間違えなければ、本当にはやく効果が出ます。
しかも、すぐ結果が出ます。
漢方薬は、長く飲んでいないと効かないと思い込んでいる方が多いようです。
しかし、これは間違いで、何ヶ月ものんでやっと効いてくる、ということは、めったにありません。そういう場合も、無いことはありませんが。
特に、婦人科系のは、早く結果がでます。
漢方薬は長くのまなければ、結果が出ないというのは、そう思い込まされているだけです。
まあ、洗脳されているみたいなことです。
漢方薬が、今は、マイナーな存在で、慢性病に漢方薬が使われることが多いので、
そういうイメージが出来上がったのかもしれません。
しかし、1、2週間服用して、うんともすんとも言わない場合は、
多分、薬の選択が間違っています。
当店の、目標は、肩こり、頭痛でしたら、飲んですぐに
効かせることです。
効かなければ、それは選択の間違いとして、すぐに薬を切り替えます。
ただし、肩こりは、ほとんど、話をしているうちに軽減します。
生理痛は、大抵の場合、次の生理時から軽減します。
そうでない場合は、薬を切り替えます。
私は、お客さんには、常々こう言っています。
「私は、気が短いから、
すぐ効く漢方薬を、勧めるようにしています。」と。
さて、上記の女性ですが、
1月になって、再来店しました。
飲み始めてから、少ししたら、生理が来たそうです。
また、肩こりも、なくなったとのことです。
聞いてみると、朝起きるのも楽になったそうです。
湯たんぽで、お腹を温めたのは、ヘソ、その下、ソケイ部に婦人科のツボがあるからです。
そこらへんを温めると、単に温まるだけではなく、何となく体調が良くなるわけです。