30年来腰痛でお悩みというお客様が来店。
チラシを見て 腰痛の相談に見えました。
もう、30年位前から腰痛に苦しんでいるそうです。
ありとあらゆる治療などを受けたが、どれもだめ。
ブロック注射も、鎮痛剤も、なにもかも効かないとのこと。
最初から、どうせだめだろうけど、という態度が見えていました。
「何を、飲むのか?」との質問。
実は、こういう風に聞いてくる方が非常に多いのです。
多分、これこれを飲めば、これが治るとか、単純化して考えているのでしょう。だから、テレビとか、あやしいネットワーク商法、催眠商法、口コミなどで、何何が何何にいい、というのに飛びつき、だまされたり、結局、何も良いことがなく、すぐに飽きてしまうのでしょう。
しかし、世の中は、病気は、そう単純ではありません。
一人一人、顔が違うように、一人一人にあった治療法を考えなければ、良くはなりません。
こんなことを、別な言葉で説明しました。
ですから、どういう状態かをお聞ききしました。
この時点で、お腹に湯たんぽを置いてもらいました。
へそには、 というツボがあって、リンパが集まっています。そこを温めると、おなか全体が温まって来ます。さらにへそのすこし下には というツボがあります。婦人科のツボです。左右の鼠蹊部には、 というツボがあって、これまた婦人科のツボです。湯タンポを置くと、その3つのツボを温めることができます。
話を聞いて見ると、
首筋から肩の痛みがあり、左右の肩の高さが違うそうです。
股関節の片方が、ずれたことがあり、左右の足の長さが違うそうです。
(あとで、ツボヘルサーに乗ってもらった時、左右の足を比べると、右の方が1センチ以上長いようです。
これでは、歩くのが大変でしょう。
たいていの人は、左右の足の長さが、微妙に違います。
ツボヘルサーに乗ると、左右の足の長さが、ほぼ同じになります。ただし、ほおって置けば、また左右の長さがちがってきます。)
ここで、温灸をしました。大椎(ダイツイ)にあてました。ダイツイとは、首の骨の少し下にあるツボです。
(風邪、鼻水の時に、ここに温灸すると、イッペンで楽になります。)
それから、話を続けました。
しばらくしてから、首筋から肩のほうはどうですか?とききました。
当然、「楽になった」との、答え。
結局、症状に合わせた「漢方薬」、「関節の栄養の健康食品」を、お勧めしました。
また、それだけでは楽になるのに時間がかかるでしょうから、他の方法も合わせることもお勧めしました。出来ることでよいから。
当店、昭和薬局には、ツボヘルサーという、遠赤外線で体を温めつつ、ローラーでマッサージし、背骨の矯正が出来るものがあります。
(わたし自身が、ツボヘルサーで猫背が治りました。)
「時間がありますか?」と、お聞きしました。
「仕事まで、まだ時間がある。」との答え。
そこで、ツボヘルサーに、乗ってもらいました。
始めの15分は暖めるだけ。次の15分は暖めながら、全身にローラー。腰と肩にクッション。
終わってから、にこやかな顔になりました。
「ああ、気持ち良かった。」との言葉。
「時間が有ったら、毎日でも来てください。3回まで無料です。」と、また、来るようすすめました。
次の日、27日来店。
「どうでしたか?」とききました。
「よく寝られて、朝 起きるのも楽だった。」との答え。
ツボヘルサー。
15分間、温め、15分間ローラー。
「楽になった。」との言葉。
さて、当店は薬局ですから、なにか口に入れるもの(漢方薬、漢方食品など)をおすすめします。
このお客さんに対しても、時間をかければ、効かせる自信はあります。しかし、これだけ長く、何をしても効果がなかったようですから、すぐに効くということは、無さそうで、ゆっくりとしか効かないでしょう。
そこで、湯たんぽ、温灸、ツボヘルサーを組み合わせることによって、すぐにこの場で、有る程度、楽になるのになりました。
それと、漢方薬などで、体のなかから良くして行けば、
外から良くして行くのと合わせて、良くなったことを実感しつつ、治療に取り組めることでしょう。
現に、たった1日で、30年間良くならなかったのが、少し改善したのですから。