今回は、アトピー性皮膚炎のかたのスキンケアについて書いてみます。
アトピー性皮膚炎のかたの肌は、乾燥型の肌質で、外界の刺激に対して弱いという
特長があります。改善するには、スキンケアが大切です。
●ステロイドの飲み薬、塗り薬は、なるべく最小限にしましょう。
●ステロイド剤は一時的には、きれいにはなりますが、長期間使うのは、危険です。
●ステロイド剤の危険性については各所に書かれているので、ここではふれません。
●スキンケアを丁寧に行えば、ステロイドの塗り薬は、少しずつ減らせます。
【スキンケアの目標】
●皮膚表面を保護し、バリア機能をキープする。
●角質細胞間の隙間をなくし、バリア機能をアップする。
以上の2点が、アトピー肌改善のポイントとなります。
アトピーの予防としては、日ごろから肌を乾燥させないことです。
アトピーの肌は、水分も油分も不足しています。
うるおいを補う目的で化粧水や美容液、クリームなどの敏感肌用化粧品で、
きちんと手入れすることが大切です。
さらには皮膚を清潔にすること、皮膚に刺激を与えないことも大切です。
また、ストレスなど精神的なことも影響します。
アトピー体質の人のためのスキンケアのポイントを挙げると、以下の通りです。
1.化粧品でうるおい(水分、油分)を補給する
肌の保湿を中心としたスキンケアは大切です。
水分補給のための化粧水、皮膚の保湿力を高める美容液、皮膚表面を
シールするためのクリームなどです。
しかし、誤ったスキンケアは、むしろ皮膚の状態を悪化させてしまうので
ご注意ください。
[例]:
AMPローション120ml¥2,625
AMPローション200ml¥4,000
B2ローション¥3,150
ノブ・オリゴマリンS190ml¥2,100
ノブ・フェイスローション?120ml¥4,000
アンチトピー全身用エッセンス150ml¥1,890
アンチトピー全身用オイル45ml¥1,890
AMPモイスト(保湿乳液)150ml¥3,675
AMPクリーム40g¥3,150
B2クリーム15g¥2,100
2.敏感な肌に強い刺激は避ける
アトピーの人の皮膚表面は乾燥しがちで、ひどくなると粉をふいたようになります。
それを防止する意味で、一般的なクリームを塗ってもしっとりしない場合が
多いものです。そこで物足りなく感じ、クリームを強くすりこむ人がいますが
それはやめたほうがいいでしょう。マッサージは始めはしない方がいいです。
しかし、マッサージをどうしてもしたいという場合は、短めに、軽くなでる程度に
ソフトにしてください。はがすタイプのパックは、肌を傷め、悪化させますので
避けてください。
3.洗顔にも気をつける
洗顔は皮膚表面における細菌繁殖を抑え、汚れを取り去り、清潔にする意味でも
すすめられます。
石けんを使って洗顔する時は、十分に泡立てて手で洗いましょう。
そしてすすぎ残しのないようにしっかり洗い流しましょう。
石けんの種類としては、刺激を与えず、潤いを残すようなものを使いましょう。
どんな石ケン(洗顔フォーム、ソープ)を使うかで違ってきます。
これを間違えると、良くはなりません。
[例]:
AMPフォーム200ml¥2,625
WLコギトESソープ240ml¥2,625、
ノブ・ウオッシングクリーム?110g¥4,000
ノブ・ソープD100g¥1,050
アンチトピー全身用ソープ210ml¥2,100
また、まめに洗髪して、髪を清潔にしておくことも大事です。
これまた、刺激の少ないのでシャンプーすることが大事です。
[例]:
WLヘアフレッシュナー380ml¥2,625
アンチトピー全身用ソープ(髪の毛も洗えます)210ml¥2,100
ノブ・ヘアシャンプーD250ml¥1,680
ノブ・ヘアリンスD250ml¥1,575
4.からだを洗う時に注意すること
からだを洗う時もボディータオルやスポンジは使わないでください。
肌を傷めます。
手でなでるように軽く洗うのが肌にはやさしいのです。
どうしてもタオルを使いたいのなら、ゴシゴシこするように洗わずに、
手でなでるように、やさしくていねいに洗ってください。
5.メイクする時の注意点
湿疹や吹きでものができている時に、それを隠すためにファンデーションを
塗ってしまうと、症状は悪化してしまいます。
メイクアップをする、それを落とすということはトラブルを起こしかけている
皮膚にとっては好ましくありません。基本的な手入れをしただけで、
あとはメイクをせず肌を休ませることも大切です。
もしファンデーションをつける場合は、保護膜のような役割をする
下地クリームを必ずつけてください。
また、ファンデーションに限らず、落としにくいメイクアップ製品は
トラブルを起こしやすいので避けてください。
☆当店では、敏感肌用のメイクアップ商品をいく通りか用意しています。
ご相談ください。
6.使って問題のない化粧品はあるのか?
どんな敏感肌用の化粧品でも、アトピー性皮膚炎のすべての人に絶対大丈夫
ということはありません。始めは一番無難なのから使ってみましょう。
当然のことながら、無香料、弱酸性、低刺激性のものを選ぶほうがよいでしょう。
昭和薬局では相談しながら、また、テスターで試してからお使いいただいています。
また、症状が出ていない時にもファンデーションは、パウダータイプより
クリーミィなタイプを使用するほうがよいでしょう。
さらに、刺激の強い薬用石けんや、過剰に皮脂を取り去るアクネ用などの洗顔料や
ローションはよりひどい乾燥を招き、肌を荒らしますので使用は避けてください
クレンジングも、ふき取るタイプより洗い流すタイプがよいでしょう。
7.入浴の時には
皮膚を清潔にしておくためには、急性のケースを除くと入浴は毎日でも
かまいません。ただし、場合によっては湯舟には入らずシャワーだけで
すませましょう。またシャンプーは、一般的に石けんよりも洗浄カが強いので、
入浴の時に洗髪すると流れるシャンプーが刺激になって、顔や首、耳などの湿疹を
悪化させてしまいます。
入浴前に顔、首、耳、肩などにホワイトリリーAMPクリームをしっかりと塗って
(洗髪後石けんで洗い流します)皮膚を保護します。入浴後は丁寧に体を
ふいてから、すぐに保湿効果の高い化粧品を塗るといいでしょう。
温泉は皮膚病に良いと言われていますが、急性の時は止めた方がいいでしょう。
急性が過ぎたら勿論差しつかえありませんが、皮膚によいという温泉もあれば、
そうでない温泉もあります。刺激する成分が含まれている場合もありますので、
長湯したり1日に何度もお湯に入ることは避けましょう。
【アトピー性皮膚炎の日常生活での注意】
★入浴、シャワーにより皮膚はいつも清潔にしましょう。
★汗をよくかく人は、ふだんからまめに汗を洗い流す工夫をしましょう。
★保湿効果の高い化粧品を使用して、肌を乾燥させないようにしましょう。
★爪は短く切って、掻いて皮膚を傷つけないようにしましょう。
★暖かいとかゆみが増すので、室温やお風呂のお湯の温度は適温に設定しましょう。
★衣類の素材は、刺激の少ない絹か木綿製にしましょう。
★汗をかいたら、こまめに着替えましょう。
★布団カバーや枕カバー、シーツはこまめに洗い、寝具は湿気のこもらないように
日光によく干しましょう。
★部屋にホコリがたまらないように、こまめに掃除をしましょう。
★ほこりを吸わないように、花粉症用のマスクをしたり、衣服で肌を覆いましょう。
★犬、猫、小鳥などのペットは、なるべく飼わないほうがよいでしょう。
★髪の毛が、顔に触れないようにしましょう。短く切るか、髪の毛を後ろに
まとめる、編んでおくなどヘアスタイルも工夫しましょう。
★日光浴には肌を丈夫にする効果があります。ただし、強い日差しは避けて、
午前中ならば10時まで、午後は3時以降に行いましょう。
★食べ物によっては、アトピーを悪化させます。食事にも気をつけましょう。
ご相談ください。
★腸の状態と、アレルギー、アトピーには関係があります。
腸の状態をよくしましょう。
スキンケアにも、段階に応じて様々な化粧品、使い方があります。
昭和薬局では、お話をうかがいながら、その方、その方にふさわしい化粧品を
おすすめしています。
また、その特性から多くの敏感肌用の化粧品のサンプルを用意しています。
まずはご相談ください。