○●。当帰について①。●○
当帰は、婦人科系統に良く効く生薬で、昔から広く使われています。


当帰は、私の大変好きな生薬です。当帰の粉は、意外とおいしいですよ。
当帰のニオイをかぐと、多分なんかかいだことのある匂いだな、と感じると思います。
実母散や中将湯の主剤ですから、懐かしいと思う方もいるでしょう。
また、当帰はセリ科の植物ですので、セリのニオイにわずかに似ています。
このニオイに、薬効があるのです。
さて、この当帰は、婦人科系統に良く効く生薬で、昔から広く使われています。

『当芍散』をはじめとして、多くの漢方処方に用いられています。
処方名に当帰が入っている例を挙げますと:
『当芍散(当帰芍薬散)』、「芎帰調血飲(キュウキチョウケツイン)」、
「芎帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)」、「当帰飲子(トウキインシ)」、
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」、
「当帰湯」、「当帰建中湯(トウキケンチュウトウ)」」 など
処方名に当帰(帰)が含まれているのは、当帰を主としたものです。

 処方名にはないのですが、当帰を含む処方は以下の通り。
「補中益気湯(ホチュウエッキ)」、「四物湯(シモツトウ)」、
「十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)」、「人参養栄湯(ニンジンエイヨウトウ)」、
「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」、「滋陰降火湯(ジインコウカトウ)」、
「清暑益気湯(セイショエッキトウ)」、「五積散(ゴシャクサン)」、
「温経湯(ウンケイトウ)」、「通導散(ツウドウサン)」、
「女神散(ニョシンサン)」、「逍遙散(ショウヨウサン)」、
「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」、「滋陰至宝湯(ジインシホウトウ)」、
「竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)」、「温清飲(ウンセイイン)」、
「柴胡清肝湯(サイコセイカンサン)」、「荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)」、
「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)」、「五淋散(ゴリンサン)」、
「消風散(ショウフウサン)」、「潤腸湯(ジュンチョウトウ)」、
「疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)」、「大防風湯(ダイボウフウトウ)」、
「薏苡仁湯(ヨクイニントウ)」、「抑肝散(ヨッカンサン)」、
「抑肝散加半夏陳皮(ヨッカンサンカハンゲチンピ)」、
「七物降下湯(シチモツコウカユ)」、「清肺湯(セイハイトウ)」、
「ロイルック」、「エッキ」、「パナパール」、「アクトマン」、
「サイロヤング」、「ホノマリア」、「アクマチック」などなど、広範囲にわたっています。
これを見ても、当帰が如何に優れた生薬かが、お分かりいただけると思います。
以上のはすべて内服薬です。

外用薬としては、「紫雲膏」。「赤色ワグラス軟膏」があります。
また、当帰を配合した化粧品もあります。

 
[当帰

朝霞市、志木市、新座市、和光市で40年 漢方相談薬局   

昭和薬局     薬剤師  鈴木 覚   
〒351-0035   
埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106   
【電話】 048-473-7830   
【FAX】 048-473-7332   


  ◎ご相談をよくいただく病気その他
  美容・お肌のトラブル:アトピー性皮膚炎、敏感肌、ニキビ、大人のニキビ、シミ、
       美白、ダイエット、じんましん、皮膚のトラブル
  胃腸の健康:便秘、下痢、腸内環境、過敏性大腸炎、胃炎、神経性胃炎、胃もたれ
  痛み全般:関節痛、ヒザの痛み、腰の痛み、肩こり、頭痛、偏頭痛
  不妊関連:女性不妊、男性不妊、2人目不妊 、子宝の食養生、更年期障害、
  女性病関連:冷え性、生理痛、生理不順、
  その他・心の病気全般:体の疲れ、精神的な疲れ、自律神経失調症、うつ、不安感、
  不眠症、夜尿症(最近ご相談が増えています)



  ◎「日本体質改善研究会」会員、「子宝カウンセラーの会」会員

  ■アクセス
   東武東上線・朝霞台駅 JR武蔵野線・北朝霞駅より徒歩8分
   東武東上線・志木駅より徒歩7分